先週開催され、まだ熱気が冷めやらぬSlush Tokyo 2017だが、イベントを振り返りつつ、興味深いスタートアップをご紹介したいと思う。

 

その前に、Slush運営チームの皆さんの情熱と努力が実を結んだ素晴らしいイベントだったということをお伝えしたい。Justaは丸二日間、チーム総動員で参加させていただいたが、まさに“スタートアップの祭典”という名前にふさわしい盛り上がりのイベントだった。企画・運営・演出・会場設営と、どこをとっても来場者が始終ワクワク・ドキドキできるものであった。

 

Justaは2日間ともブースを設け、多くの新しいスタートアップと出会うことができたが、その中でも、面白いスタートアップを勝手に厳選させていただいた。

 

1.16Lab

かなりメディアにも取り上げられ、今さら感もあるが、16LabのOzonはとにかくスタートアップと最先端技術にワクワクする人にはたまらなくかっこいいプロダクトだ。ウェブサイトを一目見ていただければわかると思う。シンプルなリング状のウェアラブルデバイスであるOzonは、指にはめて様々な動作をすることで、実際には触れなくてもドアを開けたり、テレビを付けたり、他の電子機器と通信をすることも可能だという、“魔法のリング”だ。リングを身につければ電子マネーで支払いをすることができる、そんな時代がとっくに来ていたようだ。動作を認識して様々なことをできるようにするプロダクトはたくさんあるが、このOzonは動作認識システムの中で最小で・最新で・最高の性能を備えている。そのためこのリング状のデザインが可能となった。多くの事業提携や優秀な人材確保を通じて、ますます開発に期待がかかるスタートアップである。

 

2.Tebura Ninja

政府の働きかけもあり、日本の観光客は年々増加している。ただでさえ土地がないのに人が多い東京で、なんとか観光客の負担を減らしてあげたいー。そんな真の「おもてなし」のこころがこのスタートアップの真髄だと感じる。Tebura ninjaは、忍者たちが観光客の荷物を預かってくれるいう、シンプルで分かりやすく、それでもって楽しくてとても助かるサービスだ。スタートアップと聞くと、つい最新技術を用いた~というサービスに目が行きがちかもしれないが、こういったかゆいところに手が届くスタートアップの価値を、もっともっと広めていきたいと個人的に思った。旅行者が荷物の預け場所を利用できるだけでなく、預け場所を提供したい商店やオフィスも同ウェブサイトから登録ができる。そういった意味では、SpaceeやSpace Marketのような、空いた部屋を借りたい側と貸したい側を繋ぐプラットフォーム、あるいはシェアリングエコノミーの旅行者の荷物特化型と言ってもいいような気がする。忍者の格好をしたスタッフがもてなすというのも、外国人の旅行気分をさらに高める効果的な演出で、この荷物預け場所に行ってみたくなる大きな要素の一つだ。今後荷物預け場所が日本中に増え、あちこちで忍者に会えるようになるのも面白いな~と想像してしまうような楽しいスタートアップだ。

 

3.BeOurGuest LLC

BeOurGuest LLCは、ハワイ出身のCEOの日本への愛を感じるサービスだ。

日本の一番美しいもの、日本の一番おいしいもの、日本のいいところをゲストの好みに合わせておもてなしをする、超豪華版Airbnbといったところだろう。日本人視点の「おもてなしの押し売り」ではなく、西洋文化からくる旅行客が日本でどのようなことをしたいか、どんな経験が出来たら嬉しいか、といった視点から、カスタマイズ性の高いおもてなしを提供する。CEOをはじめとする”外国人チーム”による、日本の観光業というところが何よりも興味深いと思った。かなりVIPな顧客を持っているようだが、そこはおもてなしの観点から公表は控えている。(さすが!)資本調達や高級旅館などとの提携もすることで、提供するサービスの幅を広げようとしている。

 

4.Empath

empathもまたとっても興味深いサービスだ。機械の音声認識とか聞くと、つい事務的な意思伝達のツールというイメージを持ってしまいがちだが、このスタートアップが開発したアルゴリズムは、音声から感情を認識することが可能だ。感情を機械が分析してデータ化できるとどんなことができるか、ぜひリンク先のホームページを見てみてほしい。従業員の気分と天気を管理することで、職場環境の質の向上に繋げたり、面接で受験者の適性を判断したりすることなど、声は無意識のいろんなデータを私たちに提供してくれることがわかる。また、顧客満足度の向上を図りたい企業にも価値のあるデータだと感じた。これからもっと汎用性の開拓がされていく領域というところで、大いに注目したいと思う。

 

 

 

Justaは他にも多くの魅力的なスタートアップと出会い、お話しすることができた。

クライアントになってくださったスタートアップ様は、今後より詳しく特集させていただく予定だ。

パートナー企業として参加させていただき改めて思うのは、Slush Tokyo 2017は、素晴らしいアイディアのあるスタートアップと、そんなスタートアップが成長する機会となる多くのつながりを創出する真の “スタートアップの祭典”だったということだ。来年のSlush Tokyoもぜひ期待したい。

 

執筆:Suzuka Eco

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