Justaのミッションは、日本のスタートアップを採用の現場から盛り上げることである。

今回この記事で特集させていただくのは、スポーツを愛する人たちの練習をこまやかなアイディアで支える動画アプリClipstroで、Microsoft Innovation Award 2015優秀賞を受賞したSplyzaだ。創設者でCEOの土井寛之氏は、お忙しい中にも関わらずインタビューに快く応じてくださった。

「スポーツ選手の『もっと上手くなりたい』を叶えたい、スポーツは上手くなるのが一番楽しいから」

Sports+Analyzeを名前の由来に持つSplyzaは、アマチュアのスポーツ選手のためのツール開発に情熱を注ぐアプリ開発スタートアップだ。このSplyzaチームは、全10名ほどの構成メンバーで、みなスポーツに真剣に取り組んだ経歴をもつアスリート集団であり、この高性能アプリを生み出すエンジニア集団でもある。

そんな、スポーツへ純粋に情熱を注ぐ彼らだからこそ、アマチュアスポーツマンへの価値の提供にこだわるという。「彼らの『もっと上手くなりたい』を叶えたい、スポーツは上手くなるのが一番楽しいから。」今回インタビューに快く応じてくださった、Splyza創設者でCEOの土井氏はインタビューの冒頭にそう言った。彼の言葉はとてもまっすぐでさわやかで、いかにスポーツが各個人を幸せにするかということを、スポーツにあまり明るくない私にもわかりやすく伝えてくれた気がした。

Clipstroは、究極の自主練習/自己分析ツール

日本を含む世界五か国のApp Storeで写真/ビデオアプリ1位を獲得するという華々しい功績をすでに残しているClipstroとは、アプリで撮影した動画から自動的に残像を合成することで、アスリートたちが自分のフォームやパフォーマンスを確認することが出来るという画期的なプロダクトだ。

残像間隔や検出対象の数などの性能には改良が重ねられ、更にApple Watchへの対応により、離れたところのカメラの操作も手元でできるという優れた操作性も備わっている。

ソーシャルな時代に拍車をかける、セルフィ―映像への貢献

1人でじっくり自分のフォームや癖を分析するだけに留まらず、むしろ多くの人に自分のパフォーマンスを見てもらうためのセルフィ―映像への可能性を広げた動画アプリでもある。ソーシャルそしてセルフィ―が動画と切っても切り離せなくなった今日、「動画でどう見えるか」がかつてないほど重要になってきている。もっとも人を魅了するパフォーマンスを動画に残すためにも、残像という静止画で確認できる機能は非常に重宝する。

必要に迫られて出来上がった英語が共通語のSplyzaチーム

浜松市を拠点に活躍するスタートアップとして苦労した点は、人材探しだと土井氏は言う。それこそまさにJustaがSplyzaのお手伝いをさせていただくことになったご縁の始まりとも言える。大手の求人サイトはもちろん、ベンチャー企業向けの求人サイトにも片っ端から求人広告を載せたが、全く応募は来なかったという。はじめは、特に本当に何も意識せず日本人を募集した。それは自然の流れなのだ。

自然と言えば、創設して数か月~数年のスタートアップに限らず、「スタートアップへの求人応募は予想以上に来ない」のも、どのスタートアップにも共通して言えることだ。まだまだ日本の大手企業志向は根強い。

Splyzaに関して言えば、受賞歴やアプリランキングでも一位と華々しい功績がありメディア露出は十分。それなのに募集は来なかった。途方に暮れた土井氏はLinkedInを手探りで始めてみたことから、外国人を雇用するという可能性が広がったそうだ。そこから徐々にチームは成長を続け、もうすぐ加わる予定のエンジニアは今回Justaがお手伝いさせていただいた。今ではチームメンバーの半分近くが日本人以外であり、チームでのコミュニケーションは英語で行われるようになったという。

浜松でスタートアップを運営するメリットは実は多い

日本東西の中心部への好アクセス

浜松を拠点にしているスタートアップと聞くと、正直なことを言わせてもらえば、ビジネスをするにはいささか不便だろう、と思ってしまったのが第一印象だった。でもその認識は、土井氏とのインタビューによって一瞬で覆された。

浜松は日本の本当の中心に位置しているとも言える。日本東西どちらの方向に行こうと思っても同じくらい好アクセスなのだ。それは営業活動で都市に出向く場合に限らず、エンジニアがスキルアップのためのイベントやセミナーなどに行こうと思った時に、関東・関西どちらへでも好きな方に行けるということでもある。東京を拠点にするよりも、ある意味選択肢は倍増したのだ。

3LDKを借りても7万円で済むような家賃相場なので、オフィスのランニングコストは劇的に低く、物価も安いので高い給料を払わなくても、十分にゆとりのある生活を送ることが出来るという。上記のように新幹線で他の地域へ行くための交通費を考慮しても、東京で操業するより遥かに経済的なのだ。何より開発が事業の中心となる技術系スタートアップにとって、最適の立地条件と言ってしまってもいい気がする。

(後編へつづく)

執筆:Suzuka Eco

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