Justaのミッションは、日本のスタートアップを採用の現場から盛り上げることである。

 

本記事は、スポーツを愛する人たちの練習をこまやかなアイディアで支える動画アプリClipstroで、Microsoft Innovation Award 2015優秀賞を受賞したSplyza創設者でCEOの土井寛之氏インタビューの後編である。浜松を拠点に日本を変えるSplyzaのCEOが、スタートアップ×浜松が実現できるライフスタイルを語る。

(前半はこちら「浜松を拠点にスポーツ選手を支える動画アプリ開発SplyzaのCEOインタビュー(前編)」

スタートアップでの働き方の常識を覆すワークライフバランス

もちろん、コストの面だけでない。すでに家庭を持つ土井氏をはじめSplyzaのメンバーは、ランチもディナーも自宅で済ますことが出来る。そのくらいオフィスと近い所に住むことが出来る環境があるのだそうだ。

 

東京では毎日無駄にせざるを得ない通勤の往復2時間程度を、浜松では自分の時間に充てられることが嬉しい。毎日今より2時間自由な時間があったらあなたはどんなことをするだろうか?想像してみてほしい。

 

やりたい仕事をできることと引き換えに、ハードワークを当たり前と受け止めている、スタートアップ/ベンチャー企業でのワークスタイルからは真逆の、ゆとりのある毎日が、浜松だと実現できることが見えてしまった。

 

こんな理想的なワークライフバランスが日本でも実現できることをどれくらいの人が知っているだろうか。

 

外国人にとって日本中を旅するにも好立地の浜松

日本で働いてみたい外国人にとっても、拠点を浜松にすることはなかなか特典たっぷりである。浜松に住むと、最寄りの駅に新幹線が停まるのだ。そうすると、日本中行き放題。本当に、日本で働くだけでなくたくさん旅行をして異文化を堪能したい外国人にとって、これ以上ないハブシティ、それが浜松だった。

 

福岡市に追いつけ追い越せの勢いの浜松

スタートアップのエコシステムが盛り上がりを見せる福岡市に刺激を受けて、浜松市もスタートアップエコシステムを育む動きが活性化されてきているそうだ。すでに市と既存スタートアップとの連携が確立されていて、イベントやスタートアップカフェなどがそのコミュニティ形成の中心となっている。

 

スタートアップが盛り上がる地方都市が日本に増えれば、そんな環境に興味のある人材にとってもより選択肢が増えることになる。今後、日本のより多くの都市でそれぞれのカラーのエコシステムが作られていくのを想像するとわくわくする。

 

今後のSplyzaはSpoch、そして更なる進化へ

新たに昨日リニューアルリリースされたSPOCHは試合の動画の編集機能に加え、コメントの追加そしてアプリ内の独自のSNSでの共有という、チームスポーツの指導者と彼らのチームメイト向けの動画管理&分析ツールだ。

チームの動画だけでなく、個人のパフォーマンス動画の管理も圧倒的に手軽になるため、各選手が自分を売り込んでいく時の強力な資料にもなる。

このチームスポーツ特化型クローズドSNSを皮切りに、Splyzaはチームスポーツ界の採用に革命を起こしていく。

 

チームスポーツのリクルーティングをディスラプトする

現在目下開発中のプロダクトは、試合動画から、戦術分析を自動で行うことができるもので、チームの監督などの指導者に重宝されることは間違いない。

 

また、その動画から、各プレーヤーのプロフィールやパフォーマンス解析データが見られるようになる。その試合限りではない、その選手の普段のパフォーマンスも、一試合の分析と並行して検討してもらえるようになる。

 

これは、オフラインで、あるいは実際に抜き打ちで試合を見に行って優秀な選手をスカウトするというような、長年続いてきたスポーツ界のアナログなリクルーティングの現場を、ついにデジタル化できるということを意味する。

 

選手はその日のコンディションで、選手としての能力のすべてを判断されることがなくなり、チームとしても、その時一番欲しいタイプの選手を慎重に選べるようになる。まさに、チームスポーツのリクルーティングをディスラプトする動画アプリとなるだろう。

 

深い意図はないのかもしれない。ただまっすぐにスポーツを愛する人たちの人生を良くしたいという思いを1つずつ形にしているだけなのかもしれない。

 

それでもご自身が人材の確保に苦労された経験があるからこそ、スポーツの分野が長年変えられずに、慣習化されてきたリクルーティングの問題に、こうしてアイディアとテクノロジーを持って立ち向かわれていることの意義を、考えずにはいられない。

 

おわりに

インタビューも終盤に差し掛かって、私は少しいじわるな質問をしてしまった。

「浜松でスタートアップをしていて不便なことはありませんか?」

「ないです。」

即答で、断言された。

 

もう少し表情が曇ったっていいのに、と思う私をよそに、土井氏のそう言ってのけた表情は、さわやかそのものだった。少し嫉妬してしまった。

 

土井氏そしてSplyzaチームは住みたいところでやりたい仕事をして、生きたい生活を営んでいるように思えた。そして世の中に素晴らしい価値を提供している。これほど理想的な生きる形があるだろうか。

 

どんなスタートアップも共通して持つ「人々の生活を良くするための革命を起こす」というミッションの「人々」の中に、ちゃんと自分たち自身も入っているだろうかと立ち止まって考えるきっかけを与えてくれるインタビューとなった。

 

執筆:Suzuka Eco

 

 

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